◯◯ノオト

ゆっくりと確実に、毎日が進んでいく。

景気が悪いのは労働者の責任ではない。

納得行かないことがある。

自分の周囲、上下左右の景気がとにかく悪い。

最近特に財布の紐が固くなり、外食を減らし休日に出歩くのを避け始めているようだ。

 冬に備えようと思ってたらもう冬だったみたいな顔をしている。

 

全員が浪費を戒め、一斉に将来の為の貯蓄でも始めたのならまだ安心するが、たぶんそんなのは一握りで、大半は浪費できる余裕もないのが現状だろう。

 

だいたいそうなると転職を考えたり副業を探したり、投資を考えたりし始める。いまのところ幸いロクでもないことする人はいないが、とんと状況が好転した話はさっぱり聞けない。聞こえるのはさらに状況が悪くなった悲しみの声ばかりだ。

 

景気が悪いのは労働者の責任じゃない。

 

社会全体の労働時間抑制の結果、成果や収益が上がらないのは当然予測できたことであって、前年度比でこんなに下がった!どうしてくれる!なんてのは、なんの対策も取らなかった経営サイドの責任であるし、その責任を労働者サイドに追及してくるのは間違っていると思う。

 

つぎに百歩譲ってこの理不尽を飲み込めたとして、今度は上記を理由に労働者サイドの賃金を下げたり、手当をカットしたり、また配置転換で転勤させたり、酷い時はリストラしたり。

あの手この手で実害が生じている。

実害をかぶるとモチベーションが下がるのでさらに配置転換が進む。

士気は下がり連携は取りづらく、成果も精度も下がりっぱなし。目に見えて悪のスパイラルが始まってしまう。

マイナス方向に進む状況を変えられるような奇策は信頼も裏付けもないため採用されにくい。

採用されてもそれは経営サイドの一人よがりなので、さらに士気を下げる原因になりかねない。実際うちはそう。

経営サイドも大変なんだよーなんてのはごまかしでしかないし、大変なのは当然わかってる。予測できない綱渡りなのもわかってる。でも経営サイドはそれに見合った報酬を得ていたはずでありそれを棚上げしてお前らのせいだ努力しろなんてのは責任転嫁の末の職務怠慢、役割もなにもあったわけではないのである。 

過ちを認められない経営サイド。改善を要求できない労働者。

これからも並行どころか離れていく一方のこの二つの線は、決して交わることなくお互いに不満を高めていつか破断してしまうのだろう。

いっそ破断してしまえ、と思うがそうも言ってられないのが世の常、社会は歪に劣化の一途を辿っていくことだろう。

 

ガンディーの言った社会的七つの大罪を少しでも意識してくれる経営者が増えることを願うばかりだ。

 

以下wikiより引用。

 

社会的七つの大罪

理念なき政治(Politics without Principle)
労働なき富(Wealth without Work)
良心なき快楽(Pleasure without Conscience)
人格なき学識(Knowledge without Character)
道徳なき商業(Commerce without Morality)
人間性なき科学(Science without Humanity)
献身なき信仰(Worship without Sacrifice)

 

 

ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

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