絶望ノオト

ゆっくりと確実に、世界は終わっていく。

皮膚 かゆい ♯2

以前から皮膚がかゆいことを書いていた。

 

あれから数ヶ月。王土(患部:膝下)には平和が訪れ、一足早い春の様相を呈すようになっていた。

 

一つ懸念事項はあった。

怒涛の進軍を続けた皮膚軟膏軍ステロイド隊と、

かゆみを止める飲み薬ブロック隊の連合軍の猛攻から逃れた耳の裏のハグレかゆみが息を潜め、その行方をくらましてしまっていたからだ。

 

きっと彼は遠くの地の同胞の無残な姿を見て、

復讐の怨念を胸に抱き、力を蓄えることをその心に誓っていたことだろう。

 

そして、時は満ちた。

彼はその蓄えた力を持って高らかに遠くの地から宣言したのだ。

”我、ここに在り”

 

王土に再び戦乱の風が吹いた。

新たな魔王となった彼の復活と同時に平和な野に残党として残っていたかゆみ達は息を吹き返し、勢いを取り戻したのだ。

 

次の戦場は耳の裏。

気付かないうちに魔王城が建設されてしまっていた。

二度と毒の沼地を作ってはならない。

 

医者に、医者に行かなければ…。

あの眠れぬ日々が再び始まろうとしていた。

 

To be continued...