夏休みの自由研究。「セミの羽化」 ※昆虫画像注意です。
おとといの夜、家の壁に羽化したてのセミがいた、とTwitterに投稿したところ、
Nagi (id:Nagi1995)さんから"カラから出てきてバク転してぶら下がるとこが見たかったです。"
との返信をいただきました。
たしかに羽化する所なんて滅多に見れない。小学生の時にじいちゃんちで一度見たくらい。
機会があったら、もう一度見てみたい。
と、思っていたら次の日、家に帰ると羽化直前のセミの幼体がいたのでびっくりして写真撮りまくってしまいました。
ちょうど夏休みがもうすぐそこなので、お子さんの自由研究に使えるかもしれません、ご自由にお使いください。断りの連絡とかも不要です。
以下、セミの画像です。
昆虫が苦手な方、すみません。ご注意ください。
22:00ごろ。家の塀にて。羽化直前のセミの幼体を見かける。
出てきたらしい穴は探したけど見つけられなかったです。
キミはうちの土台工事をものともしなかったのだね。
もぞもぞ。行ったり来たり。
羽化できる場所を必死に探してる。
22:30、落ち着く場所はここに決めたようです。触覚や手足の動きが完全に止まる。
背中の殻が割れ始める。
22:40、成体が出てくる。
ハサミムシが狙ってる。つい追っ払ってしまった。ごめんねハサミムシさん。
関係無いけどハサミムシはハサミムシで子育てするくらい親子愛にあふれた昆虫らしいです。
23:00、完全に顔がでました。
待ちに待ったバク転開始。
成体のこの体勢は足で支えているわけでは無かったです。成体とヌケ殻を繋げている粘液的な糸が命綱の代わりをしているようでした。
ヌケ殻から出ているV字型の白い糸が粘液の糸です。これが切れると多分支えが無くなって身体が乾く前に地面に落ちてしまいます。
湿度が高くないと成体になれない理由の一つです。
23:20、完全に成体が出ました。ここで一旦動きが止まる。小休憩かな?
23:30、身体を一瞬で起こしヌケ殻に捕まりました。
羽根が伸び始めます。
あとヌケ殻の足が片方外れてグラグラに。
落ちちゃわないか心配。
どうもヌケ殻がツルツルなのとグラグラ揺れて足の引っかかりが悪いようです。
がんばれ!
このころから風が強くなってきたので今度は羽根が綺麗にまっすぐ乾くか心配。
0:00、足もうまく引っかかって動きが落ち着き、羽根も伸びきったのでここまでくればもう大丈夫かな。
狙ってる虫もいないし。
あとは身体が乾いて夜空に向かって飛び立つだけです。
セミが羽化に成功する確率はだいたい60%くらいだそう。
湿度が低すぎて身体の乾燥が早すぎたり、登り過ぎて途中で体力が力尽きてしまったり、足場から落ちたショックで動けなくなってしまったり…。
ずっと地中で耐えてきたのにそりゃ無いよ。
朝、無事に飛び立ったかな、と思ったらまだ家の壁にいました。
色合いから、この子はアブラゼミだと思います。
関東のセミはあまりうるさくないです。
関西のセミはクマゼミが多いですが、凄まじい鳴き声の嵐なのでこれからの季節大変ですね…。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。